【アクセ屋直伝】ネックレスチェーンは種類が豊富!29種の特徴や選ぶポイントを解説
首元を彩るネックレス、ペンダントトップだけではなく、チェーンもこだわって選べば一歩先いくおしゃれが叶います。よく見かけるネックレスは一般的なアズキが多いと思いますが、ネックレスチェーンには多くの種類があります。
ペンダントトップをつけずにチェーンのみで身につけるコーデが流行している今、ぜひチェーンについて詳しく知っておきましょう♡
ネックレスチェーンの定番5種類
まずはネックレスの定番とも言える5種類のネックレスをご紹介します。
ネックレスのチェーンは組み方によって無限に増えますし、お店によって呼称が異なるケースもあるため、探せば千を超える名前があり、すべてを網羅するのは不可能です。
ただ、新作のチェーンは基本のチェーンにアレンジを加えたものが多いため、店頭で見かけるネックレスのほとんどが、この中5種類のどれかに当てはまるでしょう
1.小豆(アズキ)チェーン
名前の通り小豆のような小さく丸いコマでできたチェーンです。よく見かけるチェーンなので、ご存じの方も多いと思います。
ペンダントトップなど、チェーンが脇役の場合はほぼアズキチェーンが使われるといっていいほど、定番中の定番です。
2.喜平(キヘイ)チェーン
小豆チェーンをねじってつぶしたような形で、輪がすべて同じ方向を向くのが特徴のチェーン。海外ではグルメットチェーンと呼ばれています。
諸説ありますが、グルメットとは騎兵隊が軍刀の吊り下げに利用したチェーンのこと。日本では、騎兵が喜平となり、名前がついたともいわれています。
キレイに並んだ面が美しく、高級感のある輝きが魅力。ボリュームがあるため、男性が身につけるネックレスに用いられることも多いチェーンです。
太いキヘイチェーンをいかつい男性がつけているイメージが強いかもしれませんが、コマが小さく繊細なものは女性がつけても華やかです。そのため、チェーンのみで身につけられることもよくあります。
2面・6面・8面にカットされたものが多いですよ。
3.ベネチアンチェーン
四角形や八角形のコマをつないだチェーンです。コマが四角いため、チェーン間の隙間が狭く、なめらかな動きが魅力。
イタリアのベネチア地方に建つ家の窓の形が名前の由来ともいわれています。
4.ボールチェーン
丸いボールの間を細い線でつないだチェーンです。ボール部分を平べったくしたものは、ライスチェーンとも呼ばれています。
ボールチェーンは同じコマをつないでいくチェーンと違い、2種類のパーツからできています。キーホルダーなどにも使われているため、馴染み深いチェーンといえるでしょう。
かしめでつなぐため、アズキやキヘイと比較すると強度は劣りますが、ファンの多いチェーンです。
5.スクリューチェーン
キヘイのようなコマを螺旋状に組み、ひねりを出したものをスクリューチェーンといいます。キラキラと華やかでボリュームのあるチェーンなので、ネックレスのみでつけている人や、豪華でボリュームのあるハイジュエリーと合わせている人をよく見かけます。
その他のチェーン(特徴別)
そのほかのチェーンを特徴別にご紹介します。基本のチェーンに一工夫加えたものや、一般的に想像されるチェーンの形状から外れたものまで、今は本当に多くのチェーンがありますので、少し知っているだけでもコーデの幅が広がります。
小豆チェーンに似たタイプ5種類
アズキチェーンを基本に、コマのカタチや組み合わせをアレンジしたチェーンをご紹介します。アズキ系はチェーンに強度があり、少しデザインを加えるだけで個性が出せるため、見かけることも多いでしょう。
1.甲丸(ロール)チェーン
幅が広く、コロンとしたコマが特徴のチェーンです。定番チェーンの次によく見かけるチェーンで、デザイン的にも強度的にもおすすめ。海外ではロロチェーンという名前で呼ばれている場合もあります。
アズキより見える面積が広いので、バランス的に小さいペンダントトップには向きませんが、多少重みのあるペンダントトップでも千切れにくく使いやすいチェーンです。
2.ストロベリーチェーン
アズキチェーンのうち、山形のコマを使ったものをストロベリーチェーンといいます。コマの片側が平らで片側は膨らんでいるので、山型になっています。
アズキとの違いがわかりにくいですが、ひそかに個性を出したい人にはツボなチェーンです。
3.フィガロチェーン
組み方はアズキと同じでも、異なった種類のコマを連結させたものはフィガロチェーンといいます。複数のコマを使うため、アズキよりデザイン性があると人気です。コマは2種類とは限らず、数種類を規則的に並べるパターンもあります。
長いコマと短いコマを合わせたものは、ロング&ショートチェーンと呼ばれることも。
キヘイを組み込んだタイプもあります。
4.オーバルチェーン
楕円形のコマをつないだチェーンのこと。コマの大きいものが多く存在感と抜け感の両方を出せるため、一本でつけても粋ですし、重ねづけする際のアクセントとしても重宝します。
5.レオンチェーン
オーバルチェーンのカタチをプレートから削り出したような形のチェーンです。平べったく、面で光を反射するため、アズキよりも華やかです。
喜平チェーンに似たタイプ3種類
キヘイチェーンにコマのカタチが似ているものや、組み方を工夫したチェーンもあります。アズキよりも存在感のあるものが多く、チェーンが主役といってもいいデザインが多いです。
1.ダブルリンクチェーン
チェーンは通常コマを1つずつつなげますが、コマを2重にしてボリュームと強度を出したチェーンです。
キヘイタイプのコマをつなげたものと、アズキタイプのコマをつなげたものがあり、画像はアズキタイプです。
2.マンテルチェーン
チェーンの強度を上げ、デザイン性を高めるために90度のひねりを施したチェーンです。工業用にも使われています。留め金具のマンテルとは別物ですが、どちらもマンテルチェーンと呼ばれています。
3.ターラントチェーン
縄文を思わせる模様が美しいターラントチェーンは、コマに立体感あるためボリュームがあり、キヘイチェーンと同じく男性にも人気があるチェーンです。
ボールチェーンに似たタイプ2種類
ボールチェーン同様、種類の異なるパーツを組み合わせたチェーンは他にもあります。
このタイプのチェーンはコマに空間がないため、「鎖」のイメージが薄いのが特徴。それでいて鎖タイプのチェーンと同様に動きがスムーズで、装飾面と実用面を兼ね備えたデザインといえるでしょう。
1.カットボールチェーン
ボールチェーンの球にミラーボールのようなカットを施し、キラキラとした輝きをもたせたチェーンです。
ボールチェーンを女性らしく着こなすときに最適で、ボールチェーンよりストーンとの相性もよくなります。
2.テーパー(シリンダー)チェーン
円筒形のパーツにカットを施し、キラキラと美しい輝きをもたせたコマが特徴のチェーンです。コマのカタチからシリンダーチェーンと呼ばれることもあります。
形状は似ているものの、サイズの違う2種類のコマを使ったものは、バンブー(ショート&ロング)チェーンとも呼ばれます。
コマの組み方に特徴があるチェーン5種類
複雑なコマの組み方でデザイン性をもたせたチェーンです。コマ自体のカタチも独特で、ペンダントトップをつけなくても存在感を放つものが多いです。
1.フォックステールチェーン
コマを複雑に編み込みY字が連続したようなデザイン。キツネの尻尾に似ていることから名前がつけられました。歴史のあるチェーンで、画像のように基本的なものだけでなく、さまざまなアレンジが加えられています。
2.ロープチェーン
丸カンをロープ状につなげたものがロープチェーン。軽量化されたものはパイプロープチェーンと呼ばれる場合もあります。パイプロープチェーンは線の中が中空なので、切れてしまうと修理が難しいのが難点です。
3.小麦チェーン
V字型のコマが連なり、小麦の穂をイメージさせるチェーンです。ひねりを加えたコマを交差させているため、しっかりしていて重厚感があります。
男性にも好まれるデザインなので、ボリュームのあるタイプが多く出回っています。
4.カットポンパチェーン
ポコポコとした表面が魅力のカットポンパチェーン。ボリュームのわりに軽いため、見た目のポップな印象のとおり軽やかに身につけられます。
5.スパイクチェーン
1つのコマに複数のコマをつなぎ、強度を高めたチェーンです。高級感に加えてシャープな印象があり、すっきりとした着こなしが叶います。
コマにデザイン性のあるチェーン5種類
コマ自体にデザインを施した、個性的なチェーンを5種類ご紹介します。モチーフをそのままコマのカタチとして取り入れるなど、メッセージ性のあるものが多くあります。コマ自体にインパクトがあるものはアイキャッチとして使うのがおすすめ。
1.ハートチェーン
名前のとおりハートのカタチをしたコマが並ぶチェーンです。可愛らしい見た目から女性に人気があります。
ネックレスだけではなく、ブレスレットなどにもよく利用されています。
2.ペタルチェーン
アズキの中央をつぶしたようなコマのペタルチェーン。使用する地金の量は抑えつつ、キヘイにも似たボリュームを出せます。平らな部分にさらにデザインを施し、華やかにしたタイプもあります。
ペタルとは花びらを意味するフランス語。
プレスしたコマが花びらに似ており、その可憐さからインスタなどでも人気のあるチェーンです。
3.アンカーチェーン
アンカーとは船の錨のこと。コマは楕円形で、楕円の中央を補強しているため、非常に強度があります。デザイン性が高く、一部ハイブランドでも似た形のチェーンが使われており、グッチチェーンと呼ばれています。
アンカーチェーンを平べったくしたものは、マリナーチェーンと呼ばれることも。
4.ディスクチェーン
両側に穴の開いた円状のプレートをコマでつないだチェーンです。プレートの輝きが美しく、ボリュームのあるチェーンなので、ペンダントトップなしで着用されることも多いです。
シークインチェーンという名前で呼ばれるケースもあります。
5.クリスクロスチェーン
パーツをクロスに組み合わせてつないだ、スパンコールのような強い輝きが特徴のチェーンです。
繊細なデザインを楽しむチェーンで、トップなしでも華やかに着こなせます。
華奢なものでも存在感があり、シンプルな着こなしでも目を引くため、大人の女性に人気です。
ひも・板状に見えるチェーン4種類
見た目がひもや板のように見えるチェーンもあります。ご紹介する4種類のチェーンは、可動域は狭いもののコマの密度が高く、豪華な印象のチェーンたち。
緻密なチェーンは独特の魅力と高級感があるものの、長さの調節が難しく、修理が難しい傾向にあります。
1.スネークチェーン
蛇の腹のようになめらかに曲がるのが特徴のチェーンです。丈夫ですが曲がると修理ができないため注意が必要。コマの間が詰まっているため、遠目にはひもやワイヤーのようにも見えます。
海外では、1900年代以降ガスパイプチェーンという名称でも呼ばれているようです。
2.オメガチェーン
オメガチェーンはシルエットが固定されていて、チェーンのカタチを変えられないため、ペンダントトップをつけても美しいカーブを崩さず身につけられます。
チェーンといってもその構造はコマでつながれたものではなく、ワイヤー線を利用しています。そのため強度が高く、反面修理は難しいです。リバーシブルでつけられるタイプのネックレスがついているケースもあります。
3.ビスマルクチェーン
チェーンを2列・3列と並列させたチェーンです。線というより面に近いボリュームがあり、独特の雰囲気を纏います。
4.ヘリンボーンチェーン
ニシンの骨という意味のヘリンボーンは、しなやかさが特徴です。床や生地などのヘリンボーン模様と同様、Vのラインが印象的なチェーンです。
全体のしなやかさとコマのエッジという、2つの要素を備えており、他のチェーンにはない魅力があります。
チェーンを選ぶポイントはファッションとの相性・素材・用途
チェーンはコーディネートのテイストや素材、ペンダントトップ有無といった用途から選びましょう。
ペンダントトップを合わせるなら、トップの雰囲気を崩さないデザインで強度の高いものを選ぶと安心です。
チェーンが主役なら合わせるファッションとの相性を考慮して。女性らしいコーデなら繊細なチェーン、ペアで身につけるなら男性でも使いやすいデザインのものを選びましょう。
長さや太さで選ぶ
チェーンの長さやボリュームによって、ネックレスの印象は変わります。コーディネートやペンダントトップのバランスに合ったチェーンを選ぶのがミスマッチにならないコツ。
具体的には以下のポイントをチェックしてください。
合わせる服に似合う長さのチェーンを選ぶ
よく着る服のテイストに合わせてチェーンを選ぶのもアリです。スウェットやTシャツなどカジュアルな服は、短めのネックレスとも相性抜群。タートルネックや無地のワンピースなどの場合は、長めのネックレスを合わせるとバランスがいいです。
ネックレスのデザインも、カジュアルならボールチェーン、フェミニンならペタルチェーンといったように雰囲気を合わせておくとより使いやすく、重ねづけもしやすくなります。
チェーンのみで身に着ける場合はデザイン性も重視する
ペンダントトップを合わせず、チェーンのみで身につけたい場合は、チェーンのデザインも重視します。1本で華やかな主役のネックレスなのか、重ねづけ用のシンプルなタイプなのかを考えて選んでください。
重ねづけをする場合は、長さを調節できるアジャスターつきのものがおすすめです。
ペンダントトップを合わせたい場合は太さと留め金具をチェックする
ペンダントトップを合わせるためのチェーンの場合、チェーン本体だけでなく金具の大きさもチェックする必要があります。
ペンダントトップのバチカン(チェーンを通すパーツ)部分がチェーンの金具を通過しない場合、チェーンを通すことはできません。金具が外せる場合は金具を外せばOKですが、手間だと感じる場合はチェーンに通せる大きさの金具がついているチェーンを選んでください。
チェーンの強度で選ぶ
大ぶりなペンダントトップを合わせる場合には、チェーンの強度を基準に選ぶのもアリ。
華奢なデザインのものも、強度が高いチェーンを身につけることで安心して身につけられます。
強度があって切れにくいネックレスのチェーンは小豆系・喜平系
アズキチェーンとキヘイチェーンは定番なだけあって、強度が高く切れにくいため、多くのネックレスに利用されています。入手のしやすさや修理のしやすさなども踏まえると、多くのネックレスチェーンに選ばれるのも頷けます。
チェーンのみで身につける場合は定番すぎるかもしれませんが、ペンダントトップのチェーンとしてこだわりがなければ、アズキやキヘイを選ぶといいでしょう。
チェーンの切れにくさには他の要素の影響もある
チェーンの切れにくさはコマの形状や組み方以外の要素も影響します。また、万が一切れてしまった場合に修理しやすいチェーンを選ぶのも、一つの方法です。
切れにくさに影響する要素には以下のようなものがあります。
- チェーンが太いほうが切れにくい
チェーンの種類が同じなら、当然ですが繊細なチェーンよりも太いチェーンのほうがコマはしっかりしており、切れにくくなります。ただ、一見太く思えてもコマが細くて繊細なら切れてしまうため、注意が必要です。
- ステンレス・チタン素材のチェーンは切れにくい
チェーンに使用している金属自体が強い場合は、チェーンが細くても切れにくくなります。チタンやステンレスは固くて強度があるため、K18のようにやわらかい金属を使ったチェーンより切れにくいです。
- 貴金属チェーンは切れても修理がしやすい
チタンやステンレスは切れにくいものの、いざ切れてしまうと修理が難しい金属です。その点貴金属製のチェーンは、切れても修理できる場合が多いため、切れた箇所をなおして使い続けられます。
ただ、デザインによっては修理を断られるケースもあるため、修理しやすいデザインを選ぶといいでしょう。
修理が難しいのはスネークチェーンやスクリューチェーン
スネークチェーンやスクリューチェーンのようにかしめでつないでいたり、金属同士が密に連なったチェーンは修理が難しいチェーンです。
お店によっては修理を断られる場合もあるため、長く使いたい場合は丁寧に扱うようにしてください。
金属アレルギーの人はアレルギーが出にくい素材を選ぶ
金属アレルギーのある方は、金属アレルギーの出にくい素材でできたチェーンを選びましょう。プラチナ・ゴールドのほか、チタン・サージカルステンレス・シルバーなどがおすすめです。
ネックレスチェーンの種類に関するQ&A
ネックレスチェーンの種類に関するギモンをまとめました。人気のチェーンが知りたい、ペアでもつけやすいチェーンを知りたいという方は参考にしてください。