シルバー925は錆びる?黒ずみの原因と、すぐにできる簡単なお手入れ方法を解説!

シルバー925は錆びる?黒ずみの原因と、すぐにできる簡単なお手入れ方法を解説!

シルバー925は錆びる?

シルバーアクセサリーを放っておくと、すぐ黒くなるとお悩みのかた、「錆びやすいからシルバーはちょっと…。」と避けるのは少し待ってください!
シルバーの黒ずみは「錆び」ではありません。鉄が赤錆びを発生させてボロボロになる腐食とは異なる現象です。
腐食してボロボロになった金属の表面を元の状態に戻すことはできませんが、黒くなってしまったシルバーアクセサリーは、カンタンなお手入れで元の銀白色に戻せます。

今回の記事では、シルバーがほぼ錆びない理由と、黒ずんでしまった際のお手入れ方法をご紹介します。
肩肘はらずカジュアルに身につけられて、ファンが多いシルバーアクセサリー、正しいお手入れ方法を知れば黒ずみなんて怖くない!すぐに元の輝きを取り戻せますので、参考にしてください。

錆びることは「ほぼ」無い

錆びる=酸化と考えると、シルバーはほぼ錆びない金属です。
金属の錆びやすさ、錆びにくさは、イオン化傾向の大小で決まります。イオンになりやすい(イオン化傾向が大きい)金属は錆びやすく、イオンになりにくい(イオン化傾向が小さい)金属は錆びにくくなり、銀は金やプラチナについでイオン化傾向が小さい元素です。

数百度の高温で熱すると酸化する場合もありますが、日常使いで錆びることはなく、鉄のように腐食してボロボロにはなるような状態にはなりません。そのため、何世紀も前のシルバー製アンティークジュエリーも、当時の状態を保ったまま保管できるのです。

黒ずみの正体は錆びではなく硫化

シルバーが酸化しないなら、あの黒ずみは何なのでしょうか?答えは「硫化」です。シルバーは硫黄と反応して硫化銀をつくります。黒ずみは、温泉や空気中に含まれる硫黄分がシルバーと結びついてできた化合物です。

錆びた鉄くぎを元には戻せませんが、硫化したシルバーを元の色に戻すのはカンタン。硫化したシルバーの表面には赤や茶色、黒の被膜ができ、一見錆びたように見えるものの、後述するお手入れをすれば元の輝きを取り戻せます。

硫化を利用したシルバーアクセサリー

硫化を利用し、あえて黒を残したシルバーアクセサリーもあります。いぶし加工と言われるもので、メンズジュエリーではよく見られる仕上げです。
作品に奥行きがでて、より立体感が強調された仕上がりになるので、モチーフものやハードなデザインにはピッタリ。

いぶし加工ができるのは、シルバーの特性があってこそです。素材の良さを引き出す仕上げともいえますので、硫化したシルバーもデザイン的アリなら黒ずみを残しておくのもいいですね♪

しつこい黒ずみは塩化かも?

シルバーはまれに、硫化ではなく塩化するケースもあります。塩化はシルバーが硫黄ではなく塩素と化合した場合に起こる反応で、硫化したシルバーより黒ずみが取れにくくなります。
シルバーを殺菌や消毒に使う次亜塩素酸水にしばらくつけておくと真っ黒になるのは、塩化反応によるもの。

硫化ほど手軽には黒ずみを落とせませんが、家庭にある薬品に短時間さらされて起こる軽度の塩化であれば、入念なお手入れをすればキレイにできるでしょう。黒ずみを一度で落とせない場合は、複数のお手入れ方法を組み合わせてみてください。

シルバー925が一気に黒ずむ!温泉でのつけっぱなしは避けて

温泉にシルバーアクセサリーをつけたまま入ってはいけないという話は有名です。これは、温泉に含まれる硫黄成分がシルバーを硫化させてしまうため。
気づけばお気に入りのアクセサリーが真っ黒に…とならないためにも、温泉では外して入浴してください。

また、温泉地での入浴は露天風呂など岩場がある所も多いもの。シルバーが傷つく可能性もありますので、成分に関わらず外しておくのが無難です。
入浴剤にも硫黄が含まれる可能性があるため、不安な人は自宅で入浴する際も外しておきましょう。 もしも外し忘れて温泉に入ってしまった場合は、以下の方法で黒ずみを取り除けます。

すぐにできるシルバー925の黒ずみお手入れ方法

すぐに黒ずんでしまうシルバーは、頻繁にお手入れする必要があるため、手軽にキレイにしたいですよね。シルバーをキレイにする方法は色々あり、その中でもカンタンにきれいになって、使用する道具や行程が少ないお手入れ方法をご紹介します♪

今回ご紹介する方法は、メッキやコーティングをされていないシルバーに有効です。銀色をしていても、ロジウムメッキなどがかけられた製品には向かないお手入れもありますので、お手持ちのアクセサリーをよく確認してくださいね。
オパールやターコイズなどの水に弱い宝石や、樹脂を使ったシルバーアクセサリーについても注意が必要ですので、購入したときについてくる注意書きなどを参照してください。
また、パールの入った製品は基本的に水洗いはできませんので、水を使用しない、拭くだけのお手入れをしてください。

温泉で全体的に黒ずんでしまったシルバーアクセサリーに関しては、硫化しているためシルバーだと思いがちですが、シルバーメッキの場合もありますので念のため刻印を確認するようにしましょう。
「SP」「G.SILVER」「SILVER.F」と刻印されているものは、シルバーメッキの可能性が高く、研磨剤を含んだ布で磨くとメッキ剥がれの原因になります。

シルバー専用磨きクロスを使う

シルバー磨きや金属磨きなどの名前で、あらかじめ研磨剤の入ったクロスが市販されています。サイズが小さいものは100円均一でも売っていて、黒ずみが気になったときにさっとシルバーをお手入れできますので、ひとつ持っておくと便利です。

日常のお手入れは何も入っていない柔らかい布で拭くだけでじゅうぶん。クロスには研磨剤が入っているため、黒ずみや微細な傷が気になるときだけ使ってください。拭いたあとは水洗いするか、薬剤が何も入っていない布で空拭きをして、研磨剤を落としておきましょう。

チェーンなど、強度のないアイテムは引っ張らないよう軽い力で磨いてください。力を入れすぎると切れてしまう可能性がありますから、心配なら後述するクリーナー液につける方法が向いています。
また、メッキやコーティングをしてあるアクセサリーは、メッキ剥がれの原因になる可能性がありますので、研磨剤入りのクロスは使用しないでください。

いぶし仕上げのアクセサリーは気をつけて

いぶし仕上げされたシルバーアクセサリーについても磨きクロスは使えます。ただし、黒く残したい部分を磨いてしまうと、色が落ちてしまうため注意が必要です。
多くのいぶし仕上げされたアクセサリーは、溝など元々磨きにくい部分が黒くなっていますので、いぶし部分にクロスが当たらないよう、表面のみを優しく磨いてください。
ペースト状のクリーナーを布にとって使うタイプは、ペーストを出しすぎると溝に詰まってしまいますので、少しずつ使うようにしましょう。

シルバークリーナー液を使う

シルバーを液につけるだけでキレイにできるクリーナー液も、カンタンお手入れアイテムのひとつ。通販やホームセンター、ジュエリーショップなどで取り扱いがあり、数百円〜千円前後で購入できます。
容器に液体が入っていて、中にシルバーを入れて軽くふり洗いをするだけで輝きを取り戻せるすぐれもので、細かい隙間の黒ずみもきれいに落とせます。アクセサリーを液から取り出すときはピンセットなどの金属系の道具は使わず、割りばしや竹串などを使うといいでしょう。

シルバーを液につけるとすぐに反応が見られ、つける時間が長いと白っぽくなってしまう場合もありますので、つけている間はよく観察してください。
使用後は水洗いをして、水分をよく拭き取ってから保管を。とくにバネ入り金具のついたものは念入りに水で洗い流しましょう。
もしも白っぽくなってしまった場合は、乾いてから重曹やクリーナーで磨くと輝きを取り戻せるかもしれませんので、試してみてください。

ただし、クリーナー液はアクセサリー全体を白くしてしまいますので、いぶし仕上げをしているメンズアクセサリーなどにこの方法は使えません。メッキ製品については使用できるタイプとできないタイプがありますので、クリーナー液の注意書きにしたがってください。
クリーナー液はチェーンなど磨きにくいものや、細かい隙間の黒ずみを取りたい場合にはとくにおすすめです。繰り返し使えますが、黒ずみが取れなくなったら新しいものと交換してください。

重曹で磨く

掃除につかう重曹でシルバーを磨くのも手軽でおすすめの方法です。重曹を指にとり、数滴の水で少しだけ濡らしてペースト状にしたものを、直接シルバーにこすりつけて磨いてください。

宝石や樹脂など、シルバー以外の素材には触れないよう注意する必要はあるものの、手軽にできるお手入れとしてご紹介しておきます。家事のついでにちょこっと洗いするだけなのに、シルバーがとてもキレイになりますよ!
細かい隙間を磨くときは、やわらかい歯ブラシなどを使うと便利です。いぶし仕上げをしているものは色が薄くなる可能性がありますので、この方法で磨く場合はとくに注意してください。

日常的なお手入れで黒ずみを防止

カンタンなお手入れ方法をご紹介しましたが、シルバーは黒くなる前に拭くのが吉。着用後に柔らかい布で拭く習慣をつけて、黒ずみを防止しましょう。
また、よく身につけるシルバー製品より、置きっぱなしにしているシルバーアクセサリーのほうが、黒くなるスピードが早いと感じる人も多いでしょう。

指輪をつけっぱなしで手を洗ったり拭いたりすれば硫黄分が流れますし、身に着けていれば衣類と接触して、軽く拭いた状態に近くなるためでしょう。
頻繁につけるものは黒ずみに気づくのも早いので、シルバー製品は放置せず、なるべく身につけることが黒ずみ防止にも役立ちます。

長期間使用しない場合は空気に触れないよう、チャック袋に入れて保存しますが、チャック袋も若干空気を透過しますので、少しずつ変色は起こります。長期間着用しないものについても、ときどき軽く拭いておくと、布一枚で美しい状態を保てるでしょう。

まとめ

シルバー925 が錆びると思われているものの正体と、黒ずみの落とし方について解説しました。
シルバ−925の黒ずみは錆ではなく、多くはシルバーが硫黄と反応してできた硫化銀で、磨けば輝きを取り戻せます。稀に塩素と反応して黒ずむケースもありますが、まずは硫化したシルバーの黒ずみを落とす方法から試してみてください。

黒ずみを落とすには、クロスや重曹で磨いたり、シルバークリーナー液につけたりといった方法が簡単ですが、メッキや宝石の入ったアクセサリーには適さない場合があるため確認してからお手入れするようにしましょう。

シルバーは、黒くなる前に軽く拭いてあげるお手入れも効果的。お気に入りのシルバーアクセサリーの出番を多くして、日々のちょっとしたお手入れをしていると、アクセサリーに対する愛情も増してきます。 錆びる心配のいらないシルバーアクセサリーは半永久的に身につけられます。お気に入りの925シルバーはいつもピカピカにして、美しい輝きを楽しんでくださいね。