キュービックジルコニアとダイヤモンドの違いは?ジルコニアのメリットや見分け方、お手入れ方法まで解説!

キュービックジルコニアとダイヤモンドの違いは?ジルコニアのメリットや見分け方、お手入れ方法まで解説!

キュービックジルコニアは、「CZダイヤモンド」や「人工ダイヤモンド」と表記している販売店もあり、「ダイヤモンドの安物」「偽物」と思っている方も多いです。ただ、キュービックジルコニアはダイヤモンドに匹敵する華やかな輝きをもちながらも安価に手に入れられることをはじめ、たくさんの魅力があります
今回は、ダイヤモンドとの違いや見分け方、魅力やメリットまで、意外と知っているようで知らないキュービックジルコニアについて解説します♪

この記事を読み終われば、キュービックジルコニアとダイヤモンドとの見分け方やお手入れ方法など、キュービックジルコニアにまつわるギモンが解消されます♪

キュービックジルコニアとは?特徴と素材について

キュービックジルコニアは、ジルコニウムという元素を元にして作られた人造石です。
アクセサリー販売サイトなどで、石名にCZと記載されていればキュービックジルコニアが使われています。ジルコニウムと珪素と酸素でできた天然石(または合成石)であるジルコンとも違いますが、同じものと誤解している人も多いようですね。

下の写真はジルコンの原石。無色透明なものは、キュービックジルコニアと同様にダイヤモンドの代替品として使われていますが、キュービックジルコニアとは別物です。

キュービックジルコニアは自然界には存在しない石で、ダイヤモンドに匹敵する強い輝きを放ちます。1970年代にロシア(旧ソ連)で合成に成功し、1980年代ごろからダイヤモンドの代替品として利用されてきました。

ダイヤモンドや合成ダイヤモンドとは化学組成や結晶構造が違うので、似て非なる石ですが、ダイヤモンドの安物や偽物と考えている人もいるかもしれません。
実際、あまりに似ているためキュービックジルコニアを「CZダイヤモンド」や「人工ダイヤモンド」などと言って販売しているお店もあるようです。けれど、キュービックジルコニアとダイヤモンドはまったく違う石ですので、理解したうえで購入する必要があります。

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キュービックジルコニアとダイヤモンドの違いと見分け方

参考:昌弘貿易株式会社(ラボグロウンダイヤモンドの販促パンフレット)

ダイヤモンドとキュービックジルコニアには、以下のような違いがあります。

  • 化学組成
  • 屈折率
  • 分散
  • モース硬度
  • 密度

天然ダイヤモンドの化学組成はC(炭素)です。単一元素で構成される唯一の宝石で、炭素原子が規則正しく並ぶこともダイヤモンドの硬さの要因にもなっています。
屈折率はダイヤモンドの方が高いものの、宝石が虹色に輝く原因になる分散率はキュービックジルコニアのほうが優れています。引っかき傷に対する強さを示すモース硬度はダイヤモンドのほうが硬く、密度はキュービックジルコニアのほうが高い(=重い)です。

上記のような特徴の違いを利用することで、ダイヤモンドとキュービックジルコニアを見分けられます。今回は一般的に言われている見分け方を試してみました!

とはいえ、キュービックジルコニアの見た目の特徴などはダイヤモンドと非常に近いため、素人が正確に見分けるのは困難です。高額なお買い物をする場合は、信頼できるお店で鑑定書つきのものを選ぶなど、確実に安心できる方法で購入してください。
ご紹介するのは家庭でできる簡易な鑑別方法ではありますが、実験する気持ちで試してみるとおもしろいかもしれません。

今回は以下の写真にある4つの石を使って試してみました。

写真の左から、天然ダイヤモンド・合成ダイヤモンド・キュービックジルコニア1・キュービックジルコニア2、となっています。
合成ダイヤモンドは、近年「ラボグロウンダイヤモンド」とも呼ばれ、結晶構造・化学組成・屈折率などは天然ダイヤモンドと同じですから、素人が天然と合成を見分けるのは困難です。今回はどちらもダイヤモンドの特性をもった石として扱っています。

カットや大きさが違うため正確さには欠けますが、正確に比較できる石が揃っているという人のほうが少ないと思いますから、大きさがバラバラでもわかりやすい方法を探してみたいと思います!

息を吹きかける/冷蔵庫に入れる

ダイヤモンドとキュービックジルコニアは、熱の伝わる速さが異なります。ダイヤモンドの方が熱伝導率がいいので、ハーッと息を吹きかけて、早く曇りが取れた方がダイヤモンドという見分け方は有名で、ご存じの方も多いでしょう。
同程度の大きさのダイヤモンドとキュービックジルコニアをお持ちでしたら、試してみてください。

熱伝導率を使った見分け方は、冷蔵庫に入れてもできます。冷蔵庫に入れて冷やしたダイヤモンドとキュービックジルコニアを取り出し、曇りが早く取れた方がダイヤモンドです。

今回息を吹きかける方法と、冷蔵庫に入れる方法をどちらも試してみたところ、冷蔵庫に入れたほうがわかりやすかったため、冷蔵庫を使った方法をご紹介します。
気温によってわかりやすい方法は変わると思いますから、色々と試してみてください。

1.比較する石を15分ほど冷蔵庫に入れる

トレーなどに石を乗せ、冷蔵庫で冷やします。15分ほど入れておきましょう。取り出したときに触らずに見比べられるよう、ねり消しゴムで固定しておきました。

ダイヤモンドとキュービックジルコニアは硬度が違うので、ぶつかるとキュービックジルコニアに傷をつける恐れがあります。心配な人は入れ物を分けてくださいね。

2.石を取り出し、曇りがなくなるまでの早さを見比べる

冷えた石を常温に出すと、すぐに表面が曇りだします。曇りがとれるまで観察してみましょう。今回の実験では、写真に記載している順番で曇りがとれました。

石の大きさや条件は違うものの、本物のほうが早く曇りがとれるという実験結果に。
この方法は簡易的ながら、キュービックジルコニアとダイヤモンドを見分けるのに役立ちそうです。

虹色の輝きの強さ

見比べないとわかりませんが、ダイヤモンドとキュービックジルコニアでは、石の中から輝く虹彩が違います。大きさやダイヤモンドのカットによっても違いますから、ほぼ同じカタチのものがある場合には見比べてみてください。

明るい場所では、分散率の高いキュービックジルコニアのほうが、わずかに虹色が強く見えるでしょう。ピンセットなどで石を持って動かしてみるとよく見えます。
薄暗い場所で見比べると、屈折率の低いキュービックジルコニアの輝きが弱まるので、光量に対する輝きの変化も判断材料になるでしょう。

また、天然のダイヤモンドには内部にクラック(傷)やインクルージョン(内包物)がある場合も多く、輝きかたが均一でないなど個体差が見られることもあるけれど、キュービックジルコニアは人の手で作られているため輝きかたが不自然なほど完璧と感じる人もいます。
今回は石留めされているもの、いないものの差や、宝石自体のカットの違いがあり、輝きの強さで見比べるのは難しかったです。

石留めされていないもののほうが見比べやすいと思いますから、お持ちのかたは試してみてください。

黒インクの上に乗せてみる

ダイヤモンドとキュービックジルコニアは光の屈折率が違うので、新聞など文字の書かれた紙の上に乗せてみると透き通りかたが違います。石留めされていない石をお持ちでしたら、見比べてみてください。

石留めされていない2つを比べてみました。カットが違うので目安にはなりますが、合成ダイヤモンドのほうは字が読みにくくなっていますね。
ダイヤモンドは屈折率が高いため、下の文字が読めないほど屈折してしまいます。石留めされていない場合はわかりやすい見分け方と言えるでしょう。

水を垂らしてみる

ダイヤモンドには親油性(油とよく馴染む)と疎水性(水をはじく)という特徴があり、水をかけると雨粒のように水滴状になります。一方キュービックジルコニアは水たまりのように広がる…と言われていますが、今回の実験では、正直あまり違いはありませんでした。
というわけで、もう一方の特性である、親油性を使った実験もしてみました。

油性マジックで書いてみる

ダイヤモンドは油に馴染みやすいため、油性マジックで色をつけられるけれど、キュービックジルコニアはマジックを弾くという理論で見分ける方法です。

ただし隙間にマジックが入り込むと取れなくなる可能性があり、除光液などでマジックを落とす際も仮に地金に塗装が施されていれば、塗装をはがしてしまう可能性がありますから、大切なアクセサリーで試すかどうかは慎重に判断してください。

この方法を試してみたところ、なんとすべての石に油性マジックで書けてしまいました!反対に水性ペンで書けば本物はインクをはじき、キュービックジルコニアは書けるのではないかと試してみましたが、この方法でもどの石にも書けてしまいます。

若干、本物のダイヤモンドのほうが水性インクをはじいているような感じはありますが、明確な違いはわかりません。そこで、以下の方法を試してみました。

ワセリンを塗って一度落としたあと、油性マジックで書いてみる

ダイヤモンドは親油性が高いため、ティッシュで拭いた程度では油を落とせないのでは?と考えて実験してみました。

1.すべての石に白色ワセリン(油)を塗り、一度ティッシュで拭く

まず、保湿用のワセリンを石に塗りました。その後ティッシュでよく拭き取ります。ワセリンの油がなじんでいれば、きれいに拭き取ったつもりでも、表面に油分が残っているはずです。

2.油性マジックで色をつけ、すぐに拭き取る

ダイヤモンドは表面に油分が残っているため、ほとんど色が落ちますが、キュービックジルコニアはマジックが残ってしまいます。
中性洗剤で洗浄し、何度か同じ実験をしてみたところ、結果は同じになりました。

【結論】ある程度見分けることが可能

今回おこなったダイヤモンドの疎水性や親油性を利用して見分ける方法のなかでは、この方法がわかりやすいように感じました。絶対に傷つけたくない・汚したくないアクセサリーにはおすすめしませんが、ある程度見分けることはできそうです。

この方法なら比較に使う石がなくても見当がつけられますから、インクを取る際、石に除光液などを使うことに抵抗がない人は試してみてはいかがでしょうか。

今回は石の種類が明らかなので薬品を使っても問題ないと判断しましたが、石によっては変質する可能性がありますので、試してみる際は注意してくださいね。

ブラックライトをあててみる

確実に見分けられる方法ではないものの、天然ダイヤモンドの蛍光性を利用して見分ける方法もあります。
合成ダイヤモンドやキュービックジルコニアはブラックライトをあてても光りませんが、天然のダイヤモンドで蛍光性があるものはブラックライトで蛍光するため、見分けられるでしょう。

ただし、天然のダイヤモンドの中にも蛍光しないものがあるため、判定は「蛍光すれば本物のダイヤモンドの可能性が高い」という限定的なものになります。
写真でも脇の小さな石はすべてダイヤモンドですが、蛍光しているものと、していないものが確認できると思います。

ルーペでカットを観察する

キュービックジルコニアとダイヤモンドは硬度が違うため、カット面のシャープさに若干差が出ます。カットされた面をルーペで見て、角が少し丸くなっていればキュービックジルコニアの可能性があります。

カットした職人さんの技術的な側面や大きさによる影響も考えると、素人がこの方法だけで見分けるのは難しいものの、10倍ルーペをお持ちなら見比べてみてください。
写真の石を見比べると、キュービックジルコニアのカットは角に丸みがあり、テーブル面にも少し傷がありました。

重さを測ってみる

ダイアモンドとキュービックジルコニアは比重が違うため、まったく同じ大きさの石なら、キュービックジルコニアのほうが1.5倍ほど重くなります。

今回は同じ大きさの石がないため比較できませんでしたが、同じ大きさの石があり、0.01gまで測れるはかりがあれば、違いがはっきりわかるでしょう。

キュービックジルコニアのメリット

キュービックジルコニアは安価なため、プチプラアクセサリーの強い味方であるばかりか、カラーバリエーションも豊富。
安価なので職場や子育て中に紛失してしまったとしても経済的・精神的ダメージが少なく、普段はあえてキュービックジルコニアを使ったアクセサリーにしているというママも多いです。

キュービックジルコニアに資産的な価値がなくとも、ダイヤモンドとはまた違ったメリットがあります。高価なダイヤモンドに劣らない、美しい輝きをもつキュービックジルコニアのメリットを見てみましょう。

ダイヤモンドに比べ値段が安い

キュービックジルコニアはダイヤモンドと比べて安いのが嬉しいメリットです。大きいものは価格で比較すると100倍以上の差があることも珍しくありません。

見た目はダイヤモンドのように美しいのに、価格は100分の1ですから、気軽にアクセサリーを身につけたいシーンにピッタリ!
とくに、スイスのシグニティ社が扱うスーパーキュービックジルコニアはクオリティが高く、輝きは本物のダイヤモンドと同等であると言われています。(2020年にシグニティ社はスワロフスキー社と合併しました。)

ダイヤモンドは地球の内部で何百万年もの時間をかけて成長したものですが、キュービックジルコニアはラボの中で短時間で作ることが可能ですから、価格に差があるのは当然とも言えるでしょう。
また、ダイヤモンドの価格には希少性なども加味されるため、カラーダイヤモンドなどは一般の人がとても手に入れられないような価格で販売されることも。

2022年10月にも、オークションで11.15カラットのピンクダイヤモンドが、84億円で落札されたというニュースがありました。
ここまで極端ではなくともキレイなダイヤモンドは高価なため、気軽に購入することも、身につけることも難しいですから、キュービックジルコニアで手軽にカラーストーンを楽しめるのはありがたいですね。

色の種類が豊富

キュービックジルコニアは人工的に色をつけられますので、天然には存在しないカラーまでも表現できます。
気軽に購入できる価格帯のものがほとんどですから、服やメイクに合わせたり、色違いで揃えたりと、ダイヤモンドとは違った楽しみかたができるでしょう。

もちろんダイヤモンド以外のカラーストーンを身につける方法もありますが、天然石は石によって水に弱い・薬品に弱い・衝撃に弱いなどの特性があるため、石ごとに性質を理解して管理する必要があります。 その点キュービックジルコニアは、着用する際にあまり気を配らなくてもいいので、忙しい女性の強い味方といえるでしょう。

環境破壊や紛争とは無縁

天然のダイヤモンドは高値で取引されるため、紛争地域の資金源になったり、掘削による深刻な環境破壊を引き起こしたりといった問題があります。
他にも子どもの強制労働や低賃金労働など、多くの犠牲の上に売買されているという現状があり、問題解決には購入する側の意識も変えていかなければなりません。

現在は規制もあり徐々に状況は改善されているようですが、人造ダイヤモンドやキュービックジルコニアにはそもそも上記のような問題は起きません。

天然のダイヤモンドを使用せず、人造ダイヤモンドを使ったアクセサリーのことを、エシカルジュエリー(環境・社会的な問題が少ないジュエリー)といい、積極的に取り入れるブランドも増えています。
キュービックジルコニアも、天然ダイヤモンドのように複雑な背景はありませんから、気持ちの面でも心置きなく身につけられるでしょう。

キュービックジルコニアのお手入れ方法

キュービックジルコニアのお手入れは、基本的に普段からマメに拭くだけ!水洗いもできますから、清潔に保つのは難しくありません。汚れをためないことが輝きを維持するために大切ですから、普段からのサッと拭きを心掛けましょう。

お気に入りのアクセサリーをお店でクリーニングをするなど、スペシャルなお手入れもあわせてご紹介します。

着用後はクロスで拭く

キュービックジルコニアに汚れが付着したままにしておくと、美しい輝きが損なわれてしまいますので、着用後は柔らかいクロスで拭いてから保管するようにしましょう。
皮脂汚れなどを放置しておくと白く濁った輝きになるので、汚れがとれやすいうちに拭き取っておくのがおすすめです。

キュービックジルコニアに加え樹脂などを使ったアクセサリーや、塗装やメッキを施したアクセサリーは、研磨剤の入ったクロスは使えないなどの注意点がありますから、取り扱い説明書を確認し購入したショップに問い合わせるようにしてください。

定期的に洗浄する

拭いただけでは輝きが戻らないほど汚れてしまった場合は、ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かしたもので洗い、細かい隙間はやわらかい歯ブラシなどでこすり落としましょう。
普段は水洗いや中性洗剤で洗うといった簡単なお手入れでかまいませんが、超音波洗浄機にかければたまった汚れがスッキリ落ちますので、購入したショップにクリーニングを依頼するのもおすすめ。

購入する際にどういったアフターサービスがあるのかを確認しておくと安心です。金属の磨きなおしまでお願いできるショップなら、新品同様の輝きを取り戻せるでしょう。

自宅に超音波洗浄器がある場合は、小さいチャック袋に中性洗剤とアクセサリーを入れてから超音波洗浄すれば、万が一石が取れてしまっても紛失するリスクを下げられます。

キュービックジルコニアについてのQ&A

キュービックジルコニアについて、よくあるQ&Aをまとめました。天然石ではないキュービックジルコニアもパワーストーンになるのかや、入浴の際の取り扱いなども解説していますので参考にしてください♪

キュービックジルコニアはパワーストーンになる?

キュービックジルコニアにも、パワーストーンとしての意味があります。持ち主の個性を引き出し、ポジティブな気持ちを取り戻してくれるとされています。
迷いをなくし、悩みごとの解決に役立つとも言われていますので、お守りとして身に着けるのもいいかもしれませんね。

キュービックジルコニアをパワーストーンとして身につけるなら、カラーバリエーションが豊富ですから、風水上の色がもつ意味なども合わせて選ぶとより大切なお守りになりそうです♪

キュービックジルコニアの表記は?

キュービックジルコニアは、「cubic zirconia」の略でCZと表記されている場合があります。通販などでCZダイヤモンドなどと書かれているものは、すべてキュービックジルコニアですので、ダイヤモンドと混合しないよう注意してください。

ダイヤモンドとキュービックジルコニアはまったく別の石ですから、本来このような表記はするべきでないと考えます。
しかし、消費者を混乱させるまぎらわしい名前でアクセサリーを売る業者は後を断ちませんから、正しい知識をつけることで自衛するしかありません。

オークションサイトなどで一般の人から購入する場合は、販売者側に知識がなく、悪意なく間違った情報を発信している可能性もあります。 キュービックジルコニアは安いダイヤモンドではなく、あくまでも別の化学組成をもった違う石であると知ったうえで利用するようにしてください。

キュービックジルコニアはつけたままお風呂に入っても大丈夫?

キュービックジルコニア自体はつけたままお風呂に入っても問題ありませんが、金属部分にメッキ加工が施されている場合もあるので、外しておくのがおすすめです。

メッキなしのシルバーにキュービックジルコニアが留められているアクセサリーは、温泉以外はつけて入っても問題ありません。
ただし、キュービックジルコニアの硬度はダイヤモンドに劣りますので、思わぬところで傷がついてしまうこともあるでしょう。お風呂で石が外れてしまうと、探すのは困難ですから、お気に入りのアクセサリーは念のため外して入浴してください。

キュービックジルコニアの作り方って?

キュービックジルコニアは、二酸化ジルコニウムに、酸化カルシウム・酸化マグネシウム・酸化イットリウムなどを混ぜて結晶化したものです。
ジルコニウムの融点は2,750℃と非常に高く、通常の合成石を作るためのるつぼが使えないため、外側のジルコニウムを冷却しながら内部のジルコニウムを結晶化させるという、スカルメルティング法によって生成されます。 添加元素を変えるとさまざまな色をつけることが可能で、自然には出せないカラーを得られるのが魅力です。

モアサナイトとキュービックジルコニアの違いは?

モアサナイトは少量ながら天然にも産出する鉱物で、ダイヤモンドとよく似た性質をもった石です。
市場に出回るモアサナイトはほとんどが合成石(天然石と結晶構造が同じ人工石)で、キュービックジルコニア同様にダイヤモンドの代替品として利用されています。

モアサナイトは、ダイヤモンドとは結晶構造が違います。しかし、屈折率はダイヤモンド以上で硬度も9.5ほどあるため非常に硬く、キュービックジルコニアよりも分散率が高いため、丈夫でキラキラ輝く魅力的な石と言えるでしょう。

キュービックジルコニアとは違う石ですが、3つの石の見た目は非常によく似ており、一般の人が傷をつけずに見分けるのは困難です。

スワロフスキーとキュービックジルコニアの違いは?

スワロフスキーという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。スワロフスキーというのはオーストラリアにある会社の名前で、キラキラしたアクセサリーが人気のブランドです。
このスワロフスキー、天然石ではないというのは知っていても、キュービックジルコニアとの違いはわからないという人が多いです。

スワロフスキー社で有名なものはスワロフスキーガラスといって、ダイヤモンドともキュービックジルコニアとも成分が異なります。
ただ、スワロフスキー社ではキュービックジルコニアも取り扱いがあり、スワロフスキー社が独自のカットを施したキュービックジルコニアを、スワロフスキージルコニアと呼んで区別するケースもあります。

こちらはガラスではなくキュービックジルコニアなのですが、カットの工夫によって硬度の違いによるダイヤモンドとの輝きの差を少なくしたものです。
また、スワロフスキー社は合成ダイヤモンドも取り扱っており、こちらは天然のダイヤモンドと同じ化学的・物理的特性をもつ人工のダイヤモンドです。

人工的に作られた石は大きく以下に分けられています。

  • 合成石・・・天然にできる鉱物と同じ組成で人間が作った石
  • 人造石・・・自然に存在しない組成で人間が作り出した石
  • 模造石・・・ガラスやプラスチックなど、石ではない素材を石に似せたもの

また、スワロフスキー社の取り扱い宝石に当てはめると、以下のようになります。

  • 合成石=合成ダイヤモンド
  • 人造石=スワロフスキージルコニア
  • 模造石=スワロフスキーガラス

スワロフスキージルコニアと表記された商品はキュービックジルコニアですが、ガラスや合成ダイヤモンドについても取り扱いがあるため、スワロフスキー=キュービックジルコニアではありません。

まとめ

キュービックジルコニアについてや、ダイヤモンドとの違いについて解説しました。キュービックジルコニアは「CZ」と表記される人造石で、ダイヤモンドに近い輝きを有するものの、構造や特徴が違います。

模造品や人工ダイヤモンドなどと言われることも多いキュービックジルコニアですが、安価でカラーバリエーションが豊富といったメリットがあり、資産的価値がなくてもじゅうぶんに魅力的な石と言えるでしょう。
お手入れは柔らかい布で拭くか、中性洗剤を使って水洗いしてください。
キュービックジルコニアは長くつきあえる石ですから、ぜひお気に入りを探してみてくださいね♪

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