【リングサイズの簡単な測り方】家にあるもので計測OK!指輪のサイズ表記の違いや、計測時の注意点、平均サイズまで徹底解説!
家にあるものを使って簡単に計測する方法
通販などで素敵な指輪を見つけたときに、自分の指のサイズが分からず断念した経験はありませんか
本来はリングゲージ(指専用の定規のようなもの)を使って測る指のサイズですが、家にあるものを使っておおよそのサイズを知る方法があります。
最近はフリーサイズの指輪も豊富なので、大体のサイズでいいから知りたいという場合も。
そんな人のために、今回は自宅で簡単に指のサイズを測る方法をご紹介します。
誤差が出る場合もあるので、実際に測ってみてどれくらいの誤差が出たかもお伝えします。
今すぐに指輪のサイズを知りたいときに簡単に測る方法を知っていると役に立ちますよ。
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細く切った紙で測る方法
指輪の幅ほどに切った紙を指に巻いて、その紙の長さからサイズを割り出す方法です。
ポイントは指の一番太い関節で測ること。親指は第一関節、親指以外は第二関節が一番太い人がほとんどです。緩まないよう、しっかり巻くと誤差が少なくなります。
巻き始めと巻き終わりに印をつけて、紙の長さを測りましょう。
紙の長さがあなたの指の円周なので、下記の内周の列から一番近い数字を探し、右横のJCS規格で号数を確認してください。
実際にやってみましょう。今回は左手の薬指を計測します。(筆者の左手薬指のサイズは7号。)
巻くときの力加減には個人差があるので同じ結果になる保証はありませんが、どれほどの誤差が出るかの参考にしてください。
■用意するもの
- 紙(コピー用紙、方眼紙など。裏が白ければチラシでもOKです)
- カッターorハサミ(紙を切る用)
- カッターマット(カッターで切る場合のみ)
- セロハンテープ
- ボールペンや鉛筆
- 定規
1.幅3mmほどの紙を切り出す
幅3mmほどの紙を切り出します。長さは女性で120mm(=12cm)程度あると巻きやすいでしょう。
薄い紙は一枚だと弱いため、指に巻くときに切れる可能性があります。その場合は幅6mmで切り、半分に折って2重にしてもOKです。
今回は6mm幅で切って半分に折りました。
2.切った紙を指の関節の一番太い部分にテープで貼り巻きつける
切った紙を指の関節の一番太い部分に合わせてテープで貼り、一周巻きつけます。
ゆるまないよう、きつめに巻くのがコツです。
3.巻き始めと重なる部分にペンで印をつける
巻き始めと重なる部分にペンで印をつけてください。
なるべく正確に、細いペンで書くと誤差が出にくくなります。
4.巻き始めから印までの長さを測る
巻き始めから印までの長さを測ります。
今回は47.5mmでしたので、表と照らし合わせると7号と8号の間くらいの長さです。
7号と8号の中間なので、7.5号という結果になりました。
巻く紙の幅が太いとサイズも変わりますので、一般的な指輪の幅である3mmを大きく超えないように切ってくださいね。
紙ではなく、テープなどを巻いてもOK。
巻き始めと巻き終わりを少しだけずらして貼り、重なっている所にマジックで印をつけます。
テープをはがすと2カ所に印がついているので、マジックからマジックまでの長さを測ってください。
マジックに幅があるので、幅の左を定規の端に合わせたら、もう一方の印も左側を読むようにします。
細かいですが、マジックの幅だけでも1ミリの誤差が出ます。内周1ミリの誤差でサイズが1号変わるので、これが誤差を少なくするポイント。
今回は47mm、7号でした。
サイズが7号の筆者の場合、紙で測ったときの誤差は実サイズ+0.5号、テープで測ると±0号でした。
ただし、紙やテープの巻き加減、指の脂肪のつき具合、関節の太さなどで誤差の出方は変わります。あくまでもおおよそのサイズと考えておいてくださいね。
紙やテープの場合はきついぐらいに巻いたほうが、誤差が少ないです。
糸を使って測る方法
指の円周を測るのに、糸を使う方法です。
基本的な方法は紙の場合と同じですが、関節をまげて測ると誤差が大きくなるため、指をのばして測りましょう。
■用意するもの
- 伸びない糸(刺繍糸、木綿糸など)
- ハサミ(糸が切れればOK)
- マジック
- 定規
1.糸を20cmほど切る
糸を20cmほど切ります。両端を軽く引っ張りながらマジックを使うので、糸に余裕を持たせた方がやりやすいです。
2.巻き始めと巻き終わりにマジックで印をつける
糸を指に巻きつけ、巻き始めと巻き終わりにマジックで印をつけます。
にじまないよう、細いマジックでさっとつけてくださいね。
糸は指輪よりも細いので、食い込むように巻いてしまうとサイズが小さく出る場合があります。
しかし、ゆるすぎてもいけませんので、程よい力加減で巻いてください。
3.印から印までの長さを測る
印から印までの長さを測ります。
今回は46mmで6号。実サイズ−1号です。
実際に6号の指輪が入るか試してみたところ、関節で引っかかり、無理やり押し込めば何とか着けられる程度の装着感でした。
きつく巻くと5号に近い長さが出るケースもありましたので、他の方法と比べて、巻き方を少しだけゆるくするのが糸を使うときのポイントのようです。
メジャーを使って測る方法
メジャーを巻いてダイレクトに長さを測る方法です。
メジャーを指に巻いて、サイズを測ります。
用意するものはメジャーだけですので、気軽に測れますが、メジャーは幅があるため巻きにくく、しっかりきつく巻かないとサイズの上がる方向で誤差が出やすいです。
巻きにくいので、気づかないうちに関節が曲がってしまっていて、サイズが大きく出ることも。
今回は47mmで、誤差は実サイズ±0号でした。
どの方法でも力加減によりますので一概には言えませんが、メジャーは幅があるため、サイズが大きくなりがち。
ぎゅっと巻いた方が実際のサイズに近くなると思います。
リングゲージを使って計測する
リングゲージとは、指のサイズを測る定規のようなものです。1号から30号前後までのサイズのサンプルが、1号刻みで一つにまとめられています。
サンプルのリングにサイズが書いてあるので、実際に身につけて着け心地の良いサイズを探しましょう。
リングゲージを使うと、より正確なサイズが測れます。
リングゲージを指にはめてみましょう。
少し多きめのサイズから徐々にサイズを下げ、着け心地を確認してください。
リングゲージに号数が書いてありますので、ぴったりだと思う号数から、前後1号をはめ比べて好きな着け心地を選びましょう。
リングゲージは1号刻みですが、オーダーの指輪であれば、0.5刻み、0.25刻みに対応してくれるお店もあります。
オーダー品の計測で、9号だとゆるいけれど、8号はきつく感じるといった場合はお店の人に相談してみましょう。
指輪のサイズは普遍ではありませんので、後述する季節や時期なども考慮してください。
指が太くなる時期ならきつめ、細くなる時期なら緩めのサイズにしておくと、抜け落ちたり、入らなくなったりというトラブルは少ないでしょう。
リングゲージの幅は2種類
リングゲージは幅が3mmほどのものと、7mmほどの幅広タイプがあり、写真は3mmタイプです。
普通の指輪は3mmのリングゲージがあれば十分ですが、幅が広い指輪は細身の指輪より号数が上がる傾向にあります。
いつも幅広タイプをつけるという人は幅広タイプを持っていても良いでしょう。
細身のリングゲージしかないけれど幅広の指輪のサイズが知りたい場合は、細身のリングゲージで測ったサイズから1~2号ほど上げるのが目安。
ただし、指のタイプは人それぞれです。
関節だけが太い、指の脂肪のつき具合など、個人差によってサイズの上がり具合も変わります。
不安な場合は幅の広い指輪を扱うアクセサリーショップなどに行けば測ってもらえますので、お店の人に聞いてみましょう。
リングサイズ棒を使って計測する
リングサイズ棒は、指輪のサイズを測る道具です。
下にいくほど太くなるので、上から指輪を入れるとその指輪のサイズのところで止まる仕組み。
ぴったりの指輪がお手元にある場合、リングサイズ棒で指輪のサイズが分かるので、結果的に指のサイズが分かります。
サイズ棒に指輪をまっすぐ入れます。
ウェーブタイプ、幅広タイプの場合には、指輪の上下どちらからもサイズ棒に入れて測ってください。
指輪のちょうど真ん中にきた数字が、その指輪の号数です。
サイズ棒では指輪のサイズが細かく分かります。
たとえば、7号と8号の中間で指輪が止まった場合は7.5号。7号と8号の中間より少し上で止まれば7.25号です。
ただし、指輪に歪みがあると正確には測れませんので、少し歪んだ指輪で7.25号と出た場合は7.5号か8号の可能性もあります。
純粋に指のサイズが知りたい場合はこの方法で分かりますが、通販などで新しい指輪を購入する目的で測るなら要注意。
この方法で分かるサイズは、ある程度指輪の幅が近いものでなければ当てはまりません。
サイズを測った指輪と、欲しい指輪の幅が大きく違う場合は、同じサイズの指輪でも入らなかったり、大きすぎたりといったこともありますので、注意してください。
指輪を斜めにしたり、押し込んだりするとサイズ棒やリングに傷がつくので、優しくゆっくりと入れてください。
サイズ棒を持っていない場合は、ジュエリーショップに行って測ってもらいましょう。ブランド店に行くのは気が引けるという人は、百貨店のアクセサリーコーナーがおすすめ。
百貨店で指輪の取り扱いがあるコーナーに行けば、リングゲージもサイズ棒も用意してあるお店がほとんどです。
サイズを知りたい指輪を着けていき、商品の試着のついでに測ってもらえば、サイズを教えてもらえるでしょう。
指輪サイズ表
指輪のサイズは規格が複数存在するため、サイズ表には内径や内周からそれぞれの規格にあてはまるサイズが記載されています。
日本ではJCS規格が浸透していますが、海外では日本の規格を変換する必要があります。
指輪のサイズ表(内径・内周・JCS規格・JIS規格)
■内径・内周について
まずは前提知識として、指輪の内径・内周について理解する必要があります。
指輪の内径とは、指輪の内側の円の直径のこと。
指輪の内周とは、指輪の内側の円の長さのことです。
サイズが同じでも指輪の厚みによって、外側の円の直径や長さは変わるので、内側の直径、内側の円周ということで内径、内周といいます。
学生時代に円周率を求める問題が出たことがあると思いますが、これを指輪のサイズに当てはめると「内径×3.14=内周」になります。
■号数について
号数とは指輪のサイズのことで、○号と表記します。
号数は指輪の内径と内周で決まっていて、指輪の9号とは、指輪の内径15.7mm、円周49.3mmの指輪のことをいいます。
■JCS規格
JCS規格とは「ジャパン・カスタム・サイズ」のことで、日本のジュエリーショップはこの規格を採用しているところがほとんど。
JCS規格では、内径が⅓mm長くなるごとにサイズが1号上がります。
内径が⅓mm長くなると、内周は約1mmずつ増えていきます。
■JIS規格
JIS規格とは、海外とのサイズ表記を統一するために作られた規格で、日本では2002年ごろから使われるようになりました。
ISO(国際標準化機構)によって定められており、指輪の内周がそのまま号数になります。
たとえば、JCS規格の1号サイズの指輪の内周は40.8mm 。
JIS規格では原則小数点を四捨五入しますので、JCS規格の1号サイズをJIS規格で表記すると41号になります。(※サイズが15号を越えると、この限りではありません。)
内周=号数なので分かりやすいのですが、日本の規格に慣れている私たちとってはあまりピンときませんね。
アメリカ、イギリス表記との違い
アメリカは長さの単位にインチを用いますので、JCS規格ともJIS規格とも表記が異なります。
USサイズと呼ばれ、インポートジュエリーでこの規格が使われている指輪を目にした人もいると思います。
10.5号や、10½と表記され、0.5や½の部分をハーフと呼んだりもします。
たとえば、10.5号の指輪の場合は、10ハーフです。
イギリスでは日本の1号サイズの指輪をCとし、そこからアルファベット順にサイズがアップします。
各国で基準が違うため、日本の指輪の号数がそのまま海外の号数には当てはまるわけではありません。
外国のサイズ表記の指輪を購入する場合には注意してくださいね。
海外の規格にJCS規格に相当する号数がない場合は、表の上下の号数の間くらいだと考えてください。
女性の指輪の平均サイズ
女性の左手薬指の平均サイズは、9~11号と言われています。そのため、ジュエリーショップに置いてあるサンプルは9号と11号が多いです。
内側が指馴染みのよい仕上げで作られた指輪はサイズが下がる傾向にあるため、もう少し幅をもたせて、7号サイズのサンプルを用意している店舗もあります。
人差し指や中指は薬指より少し太くなり、平均サイズは9~15号、小指は4~7号ほどの間に収まる人が多いでしょう。
平均的な体格であれば、指のサイズは身長・体重にある程度左右されるため、身長が150㎝までの人はサイズが小さく、160㎝を超える人はサイズが大きくなる傾向があります。
ただし、スポーツや楽器などの影響で指が太くなったり、重い荷物を持つ人は関節だけ太くなったりもします。
加齢によっても指の太さは変わり、少しずつ太くなる人が多いです。
身長や体重と同じように個人差がありますので、あくまでも平均値として参考にしてください。
指輪のサイズを測るときの注意点
指輪のサイズを測るときは、時間帯や、身に着けたい指輪の幅、体調などを考慮して測る必要があります。
なるべく起きてすぐや飲酒後は避けて、普段からむくみやすい時期などを知っておくといいですよ。
むくんでいるときにサイズを測った場合は、少しだけきつめのサイズにしておくなど、自分の状態を考慮に入れたサイズ選びをしてくださいね。
暖かい時期と寒い時期
暖かい夏場は、気圧が下がります。
気圧が下がると、血管の圧力が低下し、血液中の水分が周辺の細胞に染み出すため、指は太くなります。
また、水分の摂りすぎでむくみやすくなるのも原因の一つです。
暑さで手が汗ばむため、水分で指輪が抜けづらいといったことも起こります。
反対に寒い冬は血管が収縮し、指は細くなります。
乾燥して手の水分も少なくなりますので、指輪は抜けやすくなります。
幅広・幅細などデザインの違い
幅広の指輪の場合、指の脂肪が動くスペースがないため、通常よりサイズが上がります。
逆に幅が細い指輪は普段より小さいサイズでちょうど良いというケースも。
幅広でも、上の写真のようにフリーサイズであれば細身の指輪とサイズが同じという場合もあるでしょう。
幅広と幅細では、2号前後サイズが異なる場合もあるので、リングゲージも幅広タイプと幅細タイプがあるのも頷けます。
時間帯
朝起きてすぐは就寝中のむくみが残っており、サイズは大きくなりがちです。
起床後3時間ほど経った昼〜夕方はサイズ計測に適していますが、夜になると日中の手の酷使や疲労により再びむくみが出て、サイズが大きくなるでしょう。
また、夜は飲酒の影響でむくむ場合もあります。
月経周期
生理の前には指がむくみ、生理が終わるとすっきりします。
むくみやすい人は1〜1.5号ほどサイズが変わってしまうため、普段問題なく着けていた指輪が抜けにくくなってしまう可能性もあるでしょう。
生理前一週間の間にサイズを測ったらぴったり~きつめ、生理後にサイズを測ったらきつめは避けるなど、むくみやすい自覚のある人は月経周期を考慮したサイズ選びをしてください。
正確なサイズはジュエリー店で計測してもらう
指輪のサイズはデザインによって左右されます。
自分の着けたい指輪でサイズを測るのが一番良いのですが、それが難しい場合は、似たようなデザインを扱うジュエリーショップで測ってもらいましょう。
ちょうどよい号数のサンプルがなくても、お店には大抵リングゲージが置いてありますので、「このデザインなら1号上げたほうがいいですよ」など、参考になるアドバイスがもらえます。
とくに注意したい指輪のデザインは以下の3タイプです。
- 幅が5mm以上
- 幅が極端に細い(1~2mm)
- 内甲丸仕上げ
上の写真の指輪はどちらも11.5号の指輪ですが、幅が1mmと10mmです。
1mmの指輪は問題なく着けられますが、10mmの指輪は関節あたりで止まってしまいます。
無理に押し込めば入らないことはないのですが、幅広タイプは入れるより外す方が難しいため、きついと感じるサイズはおすすめしません。
内甲丸仕上げとは、指輪が肌に触れる面の角を落とした仕上げで、指輪の断面がかまぼこのような形になっている指輪のことをいいます。
指通りや着け心地がよいため、結婚指輪やハイジュエリーによく見られます。
サイズが下がる可能性があるので、もし店頭にサンプルがあれば、内甲丸仕上げ以外の指輪と比べてみてください。
まとめ
指輪のサイズの測り方や、注意点をご紹介しました。
紙や糸など、家にあるものでもおおまかな指のサイズは測れます。
力加減や測る場所によっては誤差が大きくなる可能性がありますが、今回の計測ではマイナス1号が最大の誤差となりました。
普段指輪をしない指のサイズは意外と知らないものです。色々な指を測ってみるのも面白いかもしれません。
ただし、正確なサイズはリングゲージやリングサイズ棒など専用の道具を使って測りましょう。
とくに結婚指輪や婚約指輪など、大切な指輪は正確な計測をおすすめします。
また、気温や体調、一日の中でも指のサイズは変化するので、むくみなどは考慮しつつも、ナーバスになりすぎずに計測しましょう。
指輪の一号は、内径約1mmの差です。
体重に変化がない場合、ぴったりと感じるサイズから前後1~1.5号程であれば、入らなかったり、抜け落ちたりといった心配はほぼありません。
着けていて心地いいと感じるサイズを選んでくださいね。
また、海外で指輪を購入する際には、サイズ表記が異なることを思い出してください。
デザインによってもぴったりなサイズは変わりますので、試着ができる場合は実際に着けてみて、あなたにぴったりのサイズを選びましょう。