ネックレスは本当につけっぱなしで大丈夫?トラブルが起こる可能性やケアの方法について解説
結論:全てのアクセサリーは「完全つけっぱなしOK」ではない
基本的にネックレスをつけっぱなしにするのは、あまりおすすめできません。寝るときやお風呂に入るときにネックレスをつけっぱなしにしていると、劣化を早めたり、肌を痛めたりといったデメリットがあるためです。
毎日同じネックレスをつけているという人でも、1日の終わりには外す習慣をつけるのがベターでしょう。
アクセサリーの中では、指輪やピアスをつけっぱなしにしている人が多いです。結婚指輪などは24時間つけっぱなしにしているという人もいますが、シチュエーションによっては外したほうがいい場合もあります。
アクセサリーをつけっぱなしにしていて、火傷や凍傷などのケガをするケースもあるので、どういったときに外したほうがいいのかを詳しく見てみましょう。
【アンケート】ネックレスはつけっぱなし派?しない派?
ChooMiaの公式Instagramでアンケートを実施しました。
【総回答数(人):243】
つけっぱなし派:30%(74票)
毎回外す派の方:70%(169票)
意外と毎回きちんと外す派の人が多いですね♪つけっぱなしにすると黒ずみやアレルギーの原因にもなるので、注意が必要です。
ネックレスのつけっぱなしで起こり得るトラブル
昨日つけっぱなしにしてた
— y♡mi *⑅❤︎·̩͙ (@mfmf666yomipi) May 27, 2022
ネックレスお風呂でちぎれた🥲
チェーンだけ新調するか
新しく買うか迷うなぁ🫠🫧
アシメの大きめピアス可愛い🥰
このネックレス最後の日🥲笑
SPY×FAMILY単行本買った途端に
モンストコラボ来るのやめてもろて🥺
ヨルさんでたら撤退したい🥲💕
さてお仕事がんばりましょ🥱 pic.twitter.com/jGd2Znfz7D
ネックレスをつけっぱなしにしていると、あなた自身がケガをしてしまったり、ネックレスが破損・紛失して、つけられなくなってしまったりするケースがあります。
つけっぱなしにしていたいほどお気に入りのネックレスが壊れて、悲しい思いをする前に、どのようなトラブルがあるのかを知っておきましょう。
トラブル1.入浴剤や温泉の成分による変色
ネックレスの素材によっては、入浴剤や温泉の成分で金属が変色してしまう可能性があります。シルバーなどは温泉に含まれる硫黄によって黒く変色すると、色を落とすのに手間がかかりますし、完全に元通りにするのが難しい場合もあるでしょう。
ゴールドやプラチナなら安心に思えますが、製品の中に含まれる他の金属が反応することもあるため、注意が必要です。
純プラチナや純ゴールドであれば、硫黄に反応して変色することはありません。ただ、純度の高いゴールドやプラチナはやわらかく傷つきやすいため、アクセサリーに使う場合は他の金属と混ぜて強度を上げているものがほとんど。
とくにゴールドには銅やシルバーを合金していることが多いため、温泉から出たら色がくすんでいるかもしれません。
シャワーのお湯であれば変色はしませんが、シャンプーなどの洗剤成分が残ったままにならないよう、しっかりと洗い流す必要があります。
また、メッキ製品などは水分が残っているとメッキが剥げる原因になるため、しっかりと水分を拭き取ることが大切。つけたままだとお手入れもしっかりと行き届かない可能性があるため、外すことをおすすめします。
トラブル2.寝ている間の汗による劣化
今日のアクセサリーはポリマークレイで作ったお花のネックレス。
— 里美 元ハンドメイド作家 (@ateliercoro2) June 11, 2021
汗をかいたので、しっかり拭いてしまわないといけないですね。
気をつけないと、汗で変色が早くなってしまいます。#ポリマークレイ#アクセサリー#変色に注意 pic.twitter.com/gYRQ4tXPWc
人は寝ている間に多くの汗をかきます。ネックレスに使用している金属によっては、汗に反応して品質が低下したり、変色したりする場合があります。
メッキ製品はとくに注意が必要です。肌に接触する時間の長いチェーン部分のメッキがはがれてしまうと、見た目の変化だけでなく、金属アレルギーを引き起こす可能性もあるでしょう。
メッキの施されていないシルバー製品ならメッキ剥がれの心配はないものの、汗の成分でシルバーが黒ずむ可能性があります。
純度の高いゴールドやプラチナなら汗をかいても変色はしませんが、表面が傷つきやすいため、寝ている間に歪んだり、傷がついて輝きを損なったりすることも考えられます。
また、ネックレスに宝石が使われている場合は、宝石に傷がついたり、変質したりしてしまうかもしれません。
トラブル3.寝ている間に皮膚が傷つく
傷がつくのはネックレスだけではありません。ネックレスが、あなたの首や顔を傷つけてしまうこともあります。指輪と違いネックレスは顔回りに近いアイテムですので、朝起きたらほっぺたに傷が…というケースも考えられます。
他にも、ピアスに引っかけて耳にケガをするかもしれませんし、シーツにからまって首元を傷つけるかもしれません。
寝ている間は注意のしようがありませんので、安心して眠りにつくためにも、ネックレスは外しておきましょう。
トラブル4.適切にケアしないと輝きが損なわれる
ネックレス見つかった
— きょんちゃん。 (@raiakyon) August 28, 2021
傷だらけ😔💭 pic.twitter.com/3Hqm8zGF36
アクセサリーは定期的にお手入れをすることで、長く輝きを保てるものです。つけっぱなしにしていると、どうしても日頃のケアを怠りがちになり、輝きが保てない場合も。
寝ている間に溜まった汚れをそのままにしておくと、チェーンがくすんで見えるなど、見た目の美しさも損なう恐れがあります。毎回軽く拭いておくことを習慣にして、いつでもキラキラのネックレスを身につけたいですね♪
トラブル5.チェーンを切ったり紛失してしまう
寝ている間にどこかへひっかけるなどして、ネックレスが切れてしまうというのもよくあるケースのひとつ。小さいパーツは紛失してしまう可能性もありますし、普段から就寝前には外す習慣をつけておきましょう。
実際に私がアクセサリーショップで働いていたときに、寝ている間によくある太さのシルバーチェーンが切れてしまったと相談に来られたお客様がいます。繊細なチェーンでなくても強く引っ張ると切れてしまうため、寝ている間は外しておくことをおすすめします。
旅先などで、なくさないようつけっぱなしにしておきたいと思う人は、ジュエリーポーチなど専用のケースに保管すれば安心です。
トラブル6.やけどや凍傷などの原因になる場合もある
居酒屋で焼き場なんやけど
— D a v i (@WxyzRyo) May 22, 2018
ネックレスが熱くなってて
痛くて外したら
ネックレスで火傷してた pic.twitter.com/pB0v4UaR40
金属は熱伝導率が高いため、外気の影響でやけどや凍傷を負う可能性もあります。
普段の生活ではドライヤーの熱に注意が必要です。また、サウナやスキー場など、極端に気温が高い・低い場所では非常に危険です。お風呂で外す習慣がないと、指輪やピアスをつけたままうっかりサウナに入ってしまい、火傷をしたという事例もありますので注意しましょう。
凍傷を引き起こすほど寒い場所なら、基本的には手袋やマフラーなどで防寒していると思いますが、ピアスは盲点になりがちなので注意してください。
つけっぱなしが習慣になっていると、思わぬところで事故に遭う可能性が高くなります。
トラブル7.金属アレルギーを発症する可能性もある
皮膚と金属が長時間接することで、金属アレルギーのリスクも高くなります。金属アレルギーは皮膚や口から入った金属を吸収することがきっかけで発症しますので、つけっぱなしで長時間金属と接触するのはおすすめできません。
金属は汗をかくと溶け出してしまいます。寝ている間は汗をかきますし、動かないと同じ場所に金属が接触しつづけることになるため、金属アレルギーが心配な方は必ず外すようにしてください。
つけっぱなしでもトラブルが起こりにくいネックレスの素材
つけっぱなしにしていて肌トラブルを起こしにくい素材は
- プラチナ
- ゴールド
- チタン
- シルバー
- ステンレス
上記の素材は上から順番に金属アレルギーを発症しにくいので、つけっぱなしにするなら、なるべく上記の素材の中から選ぶようにしましょう。
ただし、製品に含まれるメッキや他の金属などからアレルギーになるリスクはゼロではありません。金属製のネックレスをつけっぱなしにするなら、金属アレルギーのリスクをゼロにすることはできませんので、リスクは常に頭に置いておきましょう。
金属アレルギーは、ある日突然発症します。ネックレスを着用中にかゆみを感じたり、赤くなったりといった変化があれば、すぐに外して様子を見るなど、常にお肌の状態をチェックするようにしてください。
また、汗をかいたらこまめに拭くといったケアも、アレルギーの発症を予防するのに役立ちます。なるべくアレルギーになりにくい素材を選んで、トラブルを起こしにくくすることが肝心です。
つけっぱなしにしやすい!おすすめネックレス
ネックレスをつけっぱなしにする際に一番大切なのは、肌トラブルが起きにくい素材を選ぶこと。もしもつけっぱなしにしている指輪などがあれば、まずは同じ素材を選ぶのがおすすめです。
現状明らかにアレルギーが出ていない素材であれば、すぐにトラブルが起こるといったことは少ないでしょう。さらに、ネックレスが肌に直接触れないよう、服の上から着用するなどの対策がアレルギー予防には有効です。
加えてデザインはシンプルで引っかかりにくいものにすると、破損や怪我などのトラブルが起きにくいでしょう。
メッキ製品の場合は、土台に使われている金属と同じ系統の色味のものがおすすめです。
メッキが施されている製品をつけっぱなしにしていると、どうしてもメッキの劣化を早めてしまいますので、下地の金属とメッキの色が近いと色味の変化が目立ちません♪
本来は外すことをお勧めしますが、もしもつけっぱなしにしたい場合には、以下のようなネックレスをおすすめします。
肌トラブルが起きにくい素材であること、あまり繊細すぎないチェーンであることなど、つけっぱなしにしやすいことに焦点を当てて厳選したネックレスをご紹介します。
【18K】シンプルラウンドチタンネックレス【mina10月号掲載】
薄くて軽いのに、ぷっくりとした形が魅力的なこちらのネックレス。ナチュラルなラウンド型がさり気なくおしゃれな人気商品です。
引っかかりが少なくてつけ心地がいいだけでなく、素材がチタンという点にも注目しました。
3色ある中でなるべく色の変化を抑えたいなら、シルバーカラーを選ぶのがオススメ。
チタン本来の色は、黒味のあるグレーです。つけっぱなしにしていると、メッキが剥がれてきた際にどうしてもチタンの色味が出てしまうため、ゴールドカラーを選ぶと色の境目が目立ってしまいます。
その点シルバーカラーなら、多少メッキが剥がれても色味の変化がわかりづらく、より長く楽しんでいただけるのではないでしょうか。
【18K】2タイプから選べる1粒ジルコンチタンネックレス
つけっぱなしにするネックレスは、軽さと強度を併せ持つものを選ぶのが正解。このネックレスはシンプルで小ぶりなうえ、チタン製で軽いのでつけっぱなしがしやすいタイプです。
チタンは金属アレルギーの出にくい素材なので、つけっぱなしによる肌トラブルのリスクも下げられます。汗や水分が付着した際は、堀り留めされているのジルコン部分もしっかりとふき取るようにしてください♪
【14K】イニシャルサークルステンレスネックレス【mina1月号掲載】
こちらはステンレス製のイニシャルネックレスです。ゴールドカラーではありますが、デザインにあまり凹凸がないため、メッキ剥がれが起きにくいでしょう。とはいえ、肌によく触れる裏面などは、縁から徐々にシルバーカラーへ変化すると思います。
肌身離さず身につけるネックレスなら、お守り的な意味もあると心強い。イニシャル入りのこちらのペンダントなら、お守りネックレスにピッタリです!
【S925】3mmジルコンシンプルネックレス
胸元に一粒のジルコンが煌めくシンプルなデザイン。石入りのアクセサリーをつけっぱなしにする際は、石の強度や、薬品への耐性なども考慮する必要があります。
ジルコンは薬品や水分にも強いため、つけっぱなしにしても、石が破損するリスクは低いでしょう。ただ、こちらは石を爪で留めているタイプ。タオルで体を拭く際には爪をひっかけないように注意するなど、多少の配慮が必要です。
指輪であればなるべくフラットなベゼルセッティング(覆輪留め)やレール留めをおすすめしますが、ネックレスの場合は爪留めでも、少し注意すればつけっぱなしにできるでしょう。
【18K】ライスチェーンシンプルチタンネックレス
ネックレス自体の長さが短めで、シンプルなデザイン。素材もチタンですので、こちらもつけっぱなしにおすすめです。どちらの色味も徐々に落ち着いたシルバーに変化するものの、もともとシルバーを選んでおけばあまり目立たないでしょう。
デザインチェーンながら軽く、短めのタイプを選んでおけば、どこかへ引っかけて切れてしまうリスクを下げられます。
ネックレスは適切なお手入れをして長く使おう
ネックレスの日頃のお手入れは、外した際に軽く拭く程度でOK。柔らかい布やセーム革などを、すぐ手の届くところに置いておくと便利です。
チェーンの隙間に入り込んだ落ちにくい汚れは、定期的に専用のクリーナーか中性洗剤を薄めたお湯につけて取り除きましょう。
スペシャルケアをしたい場合は素材ごとに適切なお手入れ方法が異なりますので、購入する際に確認しておくと安心です。
シルバー製品のお手入れ方法については、こちらの記事も参考にしてください。
メッキ製品のお手入れ方法については、こちらの記事で解説しています。
ただし、水に弱いターコイズやオパールなどの宝石がついている場合は、金属よりも宝石に合わせたお手入れをするようにしてください。
ネックレスのつけっぱなしに関するQ&A
ネックレスをつけっぱなしにする人の気持ちや、もしもつけっぱなしにするなら、どのようなネックレスがいいのかといったQ&Aをまとめました。
お風呂だけでもOKな素材が知りたい!スキンジュエリーならつけっぱなしでもOKなの?といった皆さんのギモンにお答えします!
まとめ
ネックレスをつけっぱなしにする際に注意したいポイントや起こりがちなトラブルをご紹介しました。
基本的にネックレスは、1日つけたら外してお手入れをし、保管しておくのがおすすめ。どうしてもつけっぱなしにしたいなら、金属アレルギーの心配が少ない素材を選ぶようにしましょう。
とはいえ、Pt 900やK18などの素材でできたジュエリーは高額になってしまいます。寝ている間に切れたり、紛失したりすると、私なら1ヶ月は立ち直れなさそうです。
心配な方はまずはお試しとして、プチプラアクセサリーで試してみるのもいいでしょう。
プチプラで手に入る素材なら、ステンレス・チタンが金属アレルギーを起こしにくいです。温泉などでは外す前提であれば、シルバー925でも構いません。
一度寝るときやお風呂に入るときにもつけてみて、本当につけっぱなしに抵抗がないかを試してみてください。
とはいえ、金額や素材に関係なく、つけっぱなしは破損やアレルギーのリスクが高くなる行為。大切なアクセサリーを長く使いたいなら、つけっぱなしにはせず、使用後に軽く拭くなどお手入れをしながら、大切に使ってくださいね。